ミステリー・サスペンス・ハードボイルド3

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サイファイ・ムーン
相変わらず、昔懐かしいSFを思い出させつつ、あっという間に読み終えさせてしまう海原SF。(「今回のような小説は『サイファイ』小説というジャンルなのだ」とあとがきで書かれていましたが) デビュー時の傑......
二重螺旋の悪魔〈上〉 (角川ホラー文庫)
二重螺旋の悪魔(上下巻含めての評価です)について述べたいと思います。 この小説に出会ったのは私が高校生の頃でしたが当時の私にはものすごく衝撃を受ける作品となりました。 これは、とある暗号を解いてし......
ソリトンの悪魔〈上〉 (ソノラマノベルス)
一度読み出すと止められないおもしろさです。くれぐれも忙しいとき読まないようにしましょう。...
二重螺旋の悪魔〈下〉 (角川ホラー文庫)
主人公は一緒です。話がまったく変わってしまうとかそういうことはないのです。しかし、最初に読んだとき、これは違う人物の目から通してみているのではないかと思うほど、非常に急展開をし、また、上巻でのような......
ソリトンの悪魔〈上〉 (ソノラマ文庫ネクスト)
一度読み出したら最後まで止まりません。良い意味で日本らしくない、スケールの大きなSF系ファンタジーです。少し都合主義な展開もありますが、ジェットコースターのような展開にはハリウッド映画に共通するもの......
カムナビ〈上〉
最初少しくどくて読み飛ばしながら進んでいくと、物語としてはグイグイ進んで行きます。ご都合主義満載で、人物描写もペラペラですが、ストーリー展開は骨太で軽快なので読ませる力があります。怪奇現象が次々に......
カムナビ〈下〉
上巻より「トンデモ」が極端に走った感がありますが、文章はうまくて一気に読ませる力がある本でした。 こういう本は、主人公への感情移入だとか合理性よりも、一気によませるかどうかがポイントだと思ってま......
二重螺旋の悪魔〈上〉 (ソノラマノベルス)
「この人の書く物はHOLLYWOODで映画化されたら、かなり受けるんじゃないかと思う。とても、映画的で一気に読めます.だだし、登場人物の内面や台詞にもう一工夫あるともっとよいのだが・・・。「二十螺旋......
ミステリなふたり
本書は10作品が収録されている短編連作ミステリー。主人公は、署内では恐れられている剛腕ながら美貌の刑事・京堂景子と、その年下の夫で、イラストレーターで家事が得意の新太郎の2人。この京堂夫妻が、密室......
幻竜苑事件 (秋田コミックスサスペリア)
いや実際には違うんだけど、のちの巻を読むと、なぜ幻竜苑事件からコミックスがスタートしているかよくわかる。遠島寺美樹だ。 コミックスでは、主人公俊介のもう一つの顔、学園サイドに焦点が当てられている。そ......
レンテンローズ (富士見ミステリー文庫)
(;'Д`)ハァハァ 内容は星一つだが、絵で+1で 星2つの評価。 人が死んだ・・・主人公が適当に解決して、その事件が起きる前に戻して終わり。 こんなつまらない推理小説を描くのは・・・・ある意味で......
黄昏という名の劇場
濃霧の中に迷い込んだような、そんな不思議な幻想に包まれる作品です。普段どおりの生活から、ほんの一歩踏み出しただけで、禍々しい別世界に足を踏み入れてしまう。そこから無事に戻れることは非常に稀であり、決......
美奈の殺人 (講談社文庫)
可もなく不可もなくといったところだけど、文庫本の終わり3Pで☆☆から☆☆☆にランク・アップ。ちょっと間を置いてから思い起こしてみると、色々なところにキーワードが散りばめられていたんだなぁと気付く。私......
久遠堂事件 (トクマ・ノベルズ)
狩野俊介シリーズの12作目となる本書は、前作から約1年半ぶりの新作で、意表をついた前作「銀扇座事件」も良かったですが、こちらはシリーズ本来である探偵の野上と助手であり主役の俊介と相棒である猫のジャ......
上海香炉の謎 (ノン・ポシェット)
自分の知っている地域が事件の舞台ということもあり、とてもドキドキしてミステリーを楽しむことができました。また、主役の兄妹のコンビの活躍に今後も期待大です!...
僕の殺人 (講談社文庫)
なかなかおもしろかった。ちょうど、推理小説マニアにはほど遠い、私が楽しめるぐらいのトリックやミステリーといった感じ。本の紹介には「青春本格ミステリー」と書いてあったが、「青春」の部分はあまり感じられ......
上海香炉の謎 (ノン・ノベル)
霞田兄妹のシリーズにはまり、遡ってこの本を読みました。新進小説家の兄と同人誌から商業誌に打って出ようとしている妹が殺人事件に巻き込まれ解決していく訳ですが、探偵の位置に立つ兄はこのシリーズにおいてい......
維納(ウィーン)オルゴールの謎 (ノン・ノベル)
推理小説なのに、香炉や時計や水晶などそれぞれ気になる物が溢れているシリーズだと思いますが、今回のオルゴールは一番すごいと思います。推理よりオルゴールのほうに気を取られてしまいかねないほど、細やかな描......
遊戯(ゲーム)の終わり―探偵藤森涼子の事件簿 (ジョイ・ノベルス)
本書は藤森涼子シリーズの最新作。名古屋の私立探偵事務所に勤める藤森涼子が関る6つの物語が連作として収録されていますが、シリーズとしての面白さもありますし、真剣に捜査に取り組む主人公の探偵・藤森涼子......
地の日 天の海 上
松本清張も黒岩重吾もミステリから出発して歴史小説に至った。今回の著者も同じか……、と最初はちょっと侮ったのですが、どうしてどうしてこれは結構いけます。 ベストセラー作家ならではの読みやすさは健在のま......
地の日 天の海 下
秀吉の出自に対する新しい説を基にしたその前半生と、信長の政策をめぐって光秀が本能寺へと追い詰められていくあたりが白眉。 もちろん小説なのだし、本当のところは今となっては誰にも分からないのですが、この......
百舌の叫ぶ夜 (集英社文庫)
Wikipediaによると、ハードボイルド(hardboiled)とは、感傷や恐怖などの感情に流されない、冷酷非情な、(精神的・肉体的に)強靭な、妥協しない、などの人間の性格を表す言葉となる。文芸用......
靖国への帰還
靖国神社論としては実に浅い。 首相の公式参拝についての論も、ある程度の知識がある人にとっては、何度も聞いた事のあるありふれたものばかりだ。 靖国論としては、どこかの著書を引用したような平凡なものばか......
風の盆幻想 (GENTOSHA NOVELS 幻冬舎推理叢書)
越中・八尾の「風の盆祭」がこの作品の舞臺。 八尾、神岡、飛騨高山と情緒のある街を淺見光彦と「輕井澤のセンセ」こと内田康夫が歩き囘つて、謎を解く。 謎とは、自殺で處理されたとある事件が實は殺人事件で......
逃げろ光彦 内田康夫と5人の女たち (ジョイ・ノベルス)
5篇の短編からなっているが、目玉は書き下ろしの「逃げろ光彦」だ。それ以外の作品は、主に1980年代に、雑誌「問題小説」に掲載されたもので、この雑誌にふさわしく、エロティックな描写が行われている。それ......
はちまん〈上〉 (角川文庫)
内容は、内田作品によくある社会的問題を取り上げたもの。でも、今回は女カメラマンとか出ていて、働く女性として同じような観点で本が読めました。...
はちまん〈下〉 (角川文庫)
重い主題ゆえのラストか……。論理とか理屈だけで解決し得ないほど大きな問題を背負ってしまったときの、浅見光彦、というより作者の結着の付け方としてこれしかなかったのだろうと、肯定的に解釈しました。舞台装......
日蓮伝説殺人事件〈上〉 (角川文庫)
山梨はいいところだとしみじみ思ってしまいました。日蓮についてもいろいろ知ることができたし、ミステリーなのにいろいろ勉強になる本でした。ところで甲州名物ほうとうはおいしくないのでしょうか、それとも浅見......
幻香
浅見光彦が探偵のシリーズはたくさんあるようだが、これが初めて読んだ作品だった。香水を巡る殺人事件で、香水に関して非常に細かく調べていて詳細も丁寧に描かれていたが、途中から事件の全貌がなんとなく見えて......
秋田殺人事件 (光文社文庫)
話は面白い。浅見と敵との戦いも緊迫感があって良い。 ただ最後が酷い! オチがお粗末だということではない。 浅見が酷いのである。 浅見光彦というか内田康夫に、女性軽視な感じが前々からあるのは 年齢的な......
中央構造帯〈下〉 (講談社文庫)
文庫とはいえ、上下2巻。読むのが遅い私としては時間がかかるかなぁ?なんて心配していたのだけれど、読み始めると一気に読めてしまいました。今回は内田先生お得意の「伝説」と「社会派」がミックスされたような......
遺骨 (角川文庫)
本作のテーマは現代医学会の原罪(というか医学界のトップにいる人間の過去の犯罪)と、山口県仙崎、同郷出身の詩人・金子みすず、そして戦中の731部隊。ここまで書くと内容は半分ネタばれかもしれないが、冒頭......
とらわれび―ASYLUM (講談社ノベルス)
ネタバレありです。 「記憶の果て」が結構面白かったので期待したのですが……。 何が言いたかったのか、まったく分かりませんでした。 後半の章は前半の後日談のようになっていますが、その必要性も感じません......
浦賀和宏殺人事件 (講談社ノベルス)
YMOの記述が多いので、嫌いな方辛いと思います。 私は「ライディーン」とその前にヒットした曲くらいしか知りませんが、嫌いというわけではないので読むのが苦痛ではありませんでした。 しかし、購入してまで......
学園祭の悪魔 (講談社ノベルス)
後味が悪すぎて私には駄目でした。 借りて読んだ本ですが、もし購入していたのならば、もっと気分が悪くなったと思います。 今まで読んだこの人の作品で一番好きになれません。 そしてこの作品より好きになれる......
記号を喰う魔女 (講談社ノベルス)
記憶の果て以来、なんとなく微妙だった浦賀作品だったが、とうとうやってくれた。 前編にみなぎるサスペンス性。登場人物はのきなみ狂っている。ついに本性を見せたか、という感じ。 テーマはカニバリズム。世......
こわれもの (トクマ・ノベルズ)
やっぱり安藤シリーズをお勧め。 暗く陰鬱。はいいんだけどな。 最後のほうの犯人のとこだけはちょっぴりよかったです。全体的に暗く、救いのない、だなぁと思って読み進みました。「ハラハラ、ドキドキ」少な......
眠りの牢獄 (講談社ノベルス)
〔ネタバレあり〕 個人的には、安藤シリーズより好きです(「記憶の果て」を除く)。 安藤シリーズはSF・ミステリ共に欲張りすぎて(必然性があるにせよ)強引なところと、何より安藤が好きになれないのが辛い......
時の鳥籠 (講談社ノベルス)
の第二だん。今回は、前回語られなかった朝倉の話。 SFとミステリの融合となっているが、まぁ、別に気にしなくてもいいと思う。にしても分厚い。「記憶の果て」に続く2作目。前作で語られた世界が、思いもし......
頭蓋骨の中の楽園 (講談社ノベルス)
ミステリとSF両方があり、どちらも中途半端という印象を受けました。 というより、荒唐無稽に感じますが、冒頭での題材が魅力的なので惜しいとも思います。 「記憶の果て」「時の鳥籠」ではっきりと答えを出し......
記憶の果て (講談社文庫)
推理小説ですが,この1冊で金田一くんのように謎は全部解けたにはなりません。一番のなぞの「きみはだれ?」に納得のいく結論がでるだけです。小説は主人公の徹底的な心情の吐露の中で進みます。(息子が無愛想で......
記憶の果て (講談社ノベルス)
亡くなった安藤裕子の脳をパソコンの中で生きさせるという発想がおもしろかった。また、真実に近づいていくにつれてまさかと思われる展開もおもしろかった。ただ、直樹の友達の金田と飯島とのやり取りが無駄に長か......
彼女は存在しない
最後まで真相が分からずすっかり騙されてしまった。物語の展開方法はおもしろかったが、多重人格の話に重点を置いていた結果、殺人事件が起きているのに警察の捜査が発生しなかったり、兄とその恋人の出会いが分か......
神 (角川ホラー文庫)
どうもタイトルがおどろおどろしくて、読むのをためらっていたのですが、 これがなんと、良くできていて最後まで一気に読みました。 最近読んだ本の中では一番良かったです。 最初の平凡な生活の様子から一変......
盗まれて (中公文庫)
8編からなる短編集です。大変面白く読みました。 ホラーという分類なのでしょうが、怖い感じはないですね。 「ポチが鳴く」がちょっとぞくっとしましたが、 それ以外はなるほどと感心することしきりでした。 ......
時鐘(とけい)館の殺人 (C・NOVELS)
どこか面白みを感じさせつつも,皮肉で切ない悪意を感じさせる短編集です。単なるアリバイや物理的トリックだけではなく,人のここの闇を巧みにトリックとして利用しているところが特徴的でしょうか。どのお話もミ......
そして誰もいなくなる (C・NOVELS)
有名な作品をベースにしているものはハズレが多いものなのに、心理描写がうまいので引き込まれるように一気に読めました。結末が意外なのもいいです。...
かなわぬ想い―惨劇で祝う五つの記念日 (角川ホラー文庫)
それぞれに出来の良い作品ばかりを集めた短編集。あまり内容に触れると楽しみが減ってしまうと思うので、あえて一つだけ挙げるとすれば、服部まゆみ氏の作品が秀逸だ。惜しいことに先ごろ若くして亡くなってしま......
赤いべべ着せよ… (角川ホラー文庫)
タイトルや真っ赤な表紙からまず威嚇されましたが、 中身も負けていません。子を持つ親には怖い内容です。 主人公・千鶴の一つの善意から次々と事件が起こり、 そのため回りから疎まれてしまいます。 よかれ......
大蛇伝説殺人事件 (光文社文庫)
この方の小説は何冊か読んだことがあり、古代史に興味を持つ私にとってこの小説は是非読んでおくべきものかと思い購入した。が読み終えた後、実に後味の悪いものだとわかり落胆した…。後半はもう神話とか関係のな......
悪魔がここにいる (C・NOVELS)
女性心理サスペンスの古典レベッカを彷彿とさせる作品ですが,それにある意味このヴァーチャルリアリティーの現代にふさわしい仕掛けをしてあると言ったところでしょうか。基本的には御約束的な作品ではあります。......
繭の密室 (光文社文庫)
プロローグは誘拐事件で、次に、自殺とも他殺とも事故ともつかない転落死事件が発生する。この二つの事件を結びつけるものは何なのか? トリックやストーリー展開はよく練られているが、特にこれと言った特色を挙......
鋏の記憶 (角川ホラー文庫)
4編の中で一番印象に残ったのは「鋏の記憶」だ。鋏の中に秘められた母親の 心を思うと、胸が痛くなった。その母親がついに語ることのなかった真実が 暴かれた時は、ちょっと衝撃的だった。悲劇的なラストでなか......
鋏の記憶
今邑さんの本を読むのは、この本で数冊目なんですが これは他の作品とは違っていたため、こういう雰囲気のものも書くんだと意外でした (ノリがコバルト小説のようなライトノベルに近い) 刑事をしている親戚......
金雀枝荘の殺人 (講談社文庫)
はるか70年も昔に起きた3人の死の惨劇。そして1年前に起きた6人の死の惨劇。呪われた館で起きた事件を解明しようと集まった関係者たちにまたも恐怖が訪れる。「館もの」で、「グリム童話」の見立てがあって、......
つきまとわれて
不思議な怖いエピソード→でも本当はなんてことなく……→だけどやはり説明出来ないことがある、そういう恐ろしさ。短編集だけど、何気に人間関係がつながってる話があるので最初から読むことをオススメ。この方の......
よもつひらさか
ホラー好きだけど自分好みがなかなか無く、ホラー小説流行りモノを片っ端から読んだ中、この作家さんに出会いました。私にとって、初めての文句ナシのホラー作家さんです。人間関係、二転三転する結末、ある程度分......
死体を買う男 (講談社文庫)
この小説は、江戸川乱歩の未発表作を思わせる小説を入手した作家が、その全貌を明らかにした本、という体裁をとっています。謎の探偵小説「白骨鬼」と、原稿を入手した経緯が交互につづられており、全く別物である......
放浪探偵と七つの殺人 (講談社文庫)
「〜の家の殺人」3部作で活躍した信濃穣二探偵が大活躍。まだ彼は生きていた。トリックは未だ衰えず秀逸。短編なれど、あっと騙されるトリックには脱帽。これが快感です。...
ブードゥー・チャイルド (角川文庫)
前世の記憶をもつ、15歳の中学生・晃士。 「前世、ぼくは黒人でした。 チャーリー、それがぼくの名前でした。 ある雨の晩にバロン・サムディがやってきて、ぼくはおなかをえぐられて、そうしてぼくは死にま......
ガラス張りの誘拐 (角川文庫)
とても傲岸な書き方になりますが、 この作者「作品数を重ねるごとにうまくなっている」ように思えます。 デビュー間もないころから比べると、格段に読ませる作品です。 「推理小説って、結局のところ犯人をど......
生存者、一名 (祥伝社文庫)
島で起きた殺人事件の犯人と生存者一名は誰か? というのが、この作品の謎ですが、少し中途半端に感じました。 殺人事件については、すべてが書かれておらず、どうのような事があったかは想像できますが、はっき......
Rommy―越境者の夢 (講談社文庫)
かなり異彩を放ったミステリです。 ストーリーは伝説的人気の天才歌手のROMMYが音楽スタジオで殺害され、その犯人をカメラマンの男が突き止めるというのもの。話自体は珍しいものじゃないけど、構成がとても......
正月十一日、鏡殺し (講談社文庫)
七編のそれぞれが個性的で雰囲気が異なり、同じ作家の筆とは思えないほど。 読者を楽しませよう、驚かせよう、工夫しようという作者の情熱を感じた。充実度の高い一冊。 モラトリアム若造の成長物語でもある「......
世界の終わり、あるいは始まり (文芸シリーズ)
想像が主体と分からずに読んだ一つ目には見事に引っかかりました。 が、このページでこの進度ってことは・・・と後半を思わずスキャンしてしまい、予想どおりの展開にがっかり・・・。 せっかく買ったし、と読み......
動く家の殺人 (講談社文庫)
家シリーズ第三弾。出だしから驚いた。ああいった出だしだと仕掛けの予想がついてしまうといった狡っ辛いミステリマニアもいるだろう。しかしそんなことは些末なことだとわれる。構成がうまく、結末の意外性もある......
館という名の楽園で (祥伝社文庫)
祥伝社の中篇シリーズで、本書も153頁という薄さ。 本来なら短編でせいぜいというトリックに、ミステリ・ファンの心情みたいなものを織り込むことで中篇にした作品。 トリック、ミステリとしての完成度......
長い家の殺人 (講談社ノベルス)
本作における建物の構造を利用したメイントリックは、 ある程度ミステリを読み慣れた人なら、直感的にわかるレベル。 よって、そのトリックだけで物語を牽引していく中盤の 展開は、いかにも単調で、冗長にす......
白い家の殺人 (講談社ノベルス)
まず、登場人物が探偵以外アホすぎて、謎が謎にならない。おまけに動機づけが甘く、心情が全く理解できない。こういう小説をさして人間がかけていないと言うのだろうか。...
死体を買う男 (光文社文庫)
島田荘司氏の強い推挙を受けてデビュー(その際の経緯は有名)したものの、正直、鳴かず飛ばずの観が強かった歌野氏。このまま、ブームの後退と共に忘れられて行くのか‥‥などと思っていた矢先、格段の成長を遂げ......
白い家の殺人 (講談社文庫)
人物の書き分けが出来ていないので、誰のセリフなのか分からず、いちいち引っ掛かってしまいイライラ。しかも、探偵がストーリーの外で勝手に行動しており、また、それに付随するような記述も無いので、謎解きの際......
堕天使殺人事件
良くぞこれだけ皆が皆好き勝手に大風呂敷を広げまくった作品を,まとめたなと言うのが感想。確かに結末に物足りなさを覚える新本格ファンもいるでしょうが,アレ以外どうしようもないでしょう。まあ読んで見れば判......
オルファクトグラム〈上〉 (講談社文庫)
姉の殺害事件をきっかけに、後遺症で犬並みの嗅覚を持った 主人公が、'嗅覚'で犯人を追っていく・・・ 設定だけで、斬新で魅力的。 単行本発売時に雑誌にっていた載ったわずかな紹介文の記憶 だけを頼りに......
オルファクトグラム〈下〉 (講談社文庫)
大変面白いです! 異常ほどの鋭い嗅覚を視覚で表現するところなんて、とても不思議な気持ちにさせられました。 しかし、自分の彼氏があんなだったらちょっといやですけどね。 絶対うそつけないし(笑) でも、......
風が吹いたら桶屋がもうかる (集英社文庫)
始まりと終わりの言い回しも、中身も同じようなにも関わらず、 飽きさせないオムニバス。 是非シリーズ化してほしいんだが、氏は嫌がるんだろうな。毎回、ほとど同じシチュエーションと台詞回しにも関わらず、ほ......
プラスティック (講談社文庫)
日本ミステリーの傑作中の傑作。ミステリーという枠を外し、現代小説としても最高峰なんじゃないでしょうか?トリック自体はどんな人でも半分以上過ぎたら分かってしまいますが、だからつまらないわけではなく、......
ミステリを書く! (小学館文庫)
現代ミステリの最前線で活躍する作家達へのインタビュー集。各作家がどのような経緯を辿ってミステリ作家になったのか、がよくわかる良質のインタビュー集です。ミステリを書く気のない人でも充分楽しめます。...
the TEAM
普通なら絶対共感が得られそうに無い「やらせ支援チーム」 これを一転ヒーロー者にしてしまった井上さんの腕はすごい! このチームの続編が読みたいです。 とくに草壁の過去には興味があります。いやはや、どん......
メドゥサ、鏡をごらん (講談社文庫)
すっげー、 夢中になって読みました。 これだけの謎を、 どう、 解決するんだろう。 って。 で、 結果・・・解決しませんでした。 合理的な説明は一切なし。 SFホラーでした。......
クリスマスの4人 (光文社文庫)
読み終わったとき「やられた!」という感は確かに残ります。 それでも騙された、化かされた、などのマイナスのイメージを抱くことは無く、ものすごく鮮やかに怪盗に宝石を奪われた博物館の館長さん(ダレだよ)......
おかしな二人―岡嶋二人盛衰記 (講談社文庫)
プロのミステリー作家になるのがいかに大変かがわかる。 アイデアで一儲けできないかという徳山諄一と、結婚し子供もでき定職を持ちたいという井上夢人のコンビが、乱歩賞をとれれば金持ちになれるという誤った(......
あくむ (集英社文庫)
ドラマ“世にも奇妙な物語”が好きな人は多いと思うけど、あのシリーズは駄作も少なくない。その点、この短編集「あくむ」はハズレなし。何気ない日常の一コマから、予想もつかない恐怖が展開する怖さと面白さ。難......
ダレカガナカニイル… (講談社文庫)
結果的に時空を越えた壮絶な一人芝居を演じぜざるえなかった女と、その憑代にされた男との哀しき悲恋の物語。 それは、自分で自分の尾を飲み込む輪廻の輪の虜となったウロボロスの悲劇でもある・・ ラスト数ペ......
ミステリを書く!
本書には種々雑多な意見が満載されてはいますが、この本に限らず<小説の書き方>的書物というのは(少なくとも、本当に小説家になろうとする人間にとっては)何の役に立たない、というよりも役に立ってはいけな......
オルファクトグラム (講談社ノベルス)
あらすじ読んでも内容の想像が全然つかないと思うけど… でも、一行目から井上マジック炸裂。 いきなり引きずり込まれて止まらなくなります。 ただ、犯罪のカラクリやトリックを解明する「謎解き要素」......
パワー・オフ (集英社文庫)
本書は、1994年8月に雑誌掲載されている。レビューアーの記憶が確かなら、PC9801とAT互換機(いわゆるDOS/Vパソコン)がしのぎを削っていた時代の事だ。コンピュータウイルス等というものは、ほ......
メドゥサ、鏡をごらん
すっげー、 夢中になって読みました。 これだけの謎を、 どう、 解決するんだろう。 って。 で、 結果・・・解決しませんでした。 合理的な説明は一切なし。 SFホラーでした。......
オルファクトグラム
あらすじだけでは意味不明〜!でも読み始めると画が浮かんでくると言うか…想像力が刺激される!!ストーリーもイイ。おすすめ('∀` )週刊誌に連載されていた頃にぽつぽつと読んでいた。この作家のほかの作品......
もつれっぱなし (講談社文庫)
ふたりの男女の会話のみで構成された短編集. 紹介文などでもこの『会話のみ』という部分が強調されていて, どれだけ珍しいことなのだろうと読み出してみたのですが, 特に変わった印象はなくさらりと読むこ......
ダレカガナカニイル… (新潮文庫)
冒頭からの作品への引き込み方がすごい。まったく飽きずに最後まで一気に読める本です。最後は全く予想できない展開になって、ページをめくる手が止まらない。読むべしです。...
おかしな二人―岡嶋二人盛衰記
まったくの素人から 小説家を目指し作品を作る楽しさや辛さ。そして 二人で小説を書く 難しさや楽しさ。この本を、もう何度読んだかわかりません。夢に向かって突き進む様子がとても励みになりました。...
風が吹いたら桶屋がもうかる
始まりと終わりの言い回しも、中身も同じようなにも関わらず、 飽きさせないオムニバス。 是非シリーズ化してほしいんだが、氏は嫌がるんだろうな。毎回、ほとんど同じシチュエーションと台詞回しにも関わらず、......
神宿る手 (講談社文庫)
音楽好きにしか描きえない、とにかく面白い音楽ミステリーであり、薀蓄がいっぱい。作者はどんな方かと、玉木正之氏の巻末の解説を読むとさらに吃驚。 宇神氏は、愛媛県宇和島文化センターの職員で、アルフレッ......
水のゆくえ
「水」にちなむ様々なイメージがそこここにちりばめられ、さながら、この作品に重要な小道具として登場する水琴窟の音(「ね」)を聴いているかのような恋愛小説。おそらく、著者の作品のなかでは、「神宿る手」......
爆弾魔
物語は、連続して起きる爆破テロ事件についてが描かれ、その犯人の狂気、犯人を追う元警察官の藤村と現役公安捜査官である娘の早苗との親子の葛藤を軸とした息詰まるサスペンス。冒頭いきなり爆破から始まり、物語......
パレスチナから来た少女
フィクションなのですが、中東問題に関しての史実が上手くストーリーに取り入れてられています。 ちょっと無茶な展開のシフトもあるのですが、大いに読み応えのある作品です。...
パレスチナから来た少女
1982年ベイルートで記憶を失った一人の難民の少女がいた、彼女は日本人ジャーナリストに助けられその養女として日本で暮らす事に、その子が平和な暮らしの中で高校生になった頃…イスラエル兵に家族を惨殺され......
神聖喜劇〈第1巻〉 (光文社文庫)
他の人たちのレビューによって、おおよその概要はわかると思います。そのため、私は『神聖喜劇』を読み終えて考えた内容を少し書いてみることにします。主人公東堂は自ら対馬連隊へと加わり、戦地において「死ぬこ......
神聖喜劇〈第2巻〉 (光文社文庫)
軍隊もの、確かに。エンターテイメント小説、確かにそう。そうなんだけれど、この日本文学の金字塔「神聖喜劇」とはいったい何だったのか、について考えるとき、それらの諸要素はあくまで付随的なものでしかない。......
神聖喜劇 (第3巻) (光文社文庫)
「神聖喜劇」と言う題名はまさに当を得ている。決してあからさまに滑稽な描写があるわけではなく、内容も所謂喜劇的なものでは決してないのだが、普通の場面、真剣な、真面目な(滑稽・喜劇とは正反対な内容)場面......
精神の氷点
この作品は、「新版おくがき」にて、筆者が「この未完の異様なもの」と言うように、処女作でありながら、人間存在の内部深淵に横たわる「罪」すなわち「どす黒いエゴイズム」というものを、徹底的ニヒリストであ......
迷宮 (光文社文庫)
本作品は、推理小説という枠組みをとりながら、人間の老いと創造力というもの、安楽死あるいは尊厳死に対する是非というものを、考えさせられます(森鴎外『高瀬舟』の影響もあるのでしょう)。最後は、第四章『幽......
新生 1946‐1956 (大西巨人文選 1)
戦前、戦後と経て、いままた戦前へと戻ってきた世界において、90年近く生きてきた大西巨人は、いまだに現役の文学者であり、参照すべき物書きである。そんな者はほとんどいないのである。 本書に収録されている......
神聖喜劇 1 (文春文庫 279-1)
読んだのは、28歳のころですかね。月給も安くて1冊500円は結構きつかったけど全巻買って、仕事の合間や通勤電車のなかで読みました。 ストーリーは、太平洋戦争も末期の兵営が舞台。徴兵された新兵の主人......
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